観葉植物のお手入れの仕方を解説
1.基本のお手入れについて
観葉植物の基本のお手入れは5つです。
- 水やり
- 配置変更
- 肥料
- 植え替え
- 葉拭き
続いて、各お手入れの詳細を見ていきましょう。
水やり
基本の水やりの仕方は、鉢全体の土が乾いたら、鉢底から溢れるほどのたっぷりの水を与えます。また、受け皿などに溜まった水は、水やり後に捨てましょう。
水やりを頻繁に行い、水を与え過ぎてしまうと根腐れの原因となるので注意が必要です。根腐れとは根が腐った状態を指し、根腐れを放置すると次第に観葉植物が枯れていくでしょう。さらに、観葉植物は根から水だけでなく、呼吸に必要な酸素なども吸収しています。常に土が潤った状態が続くと、観葉植物は呼吸ができないので、次第に枯れていってしまいます。
土が乾燥しているかどうかは、土の色を見て判断しましょう。乾燥している土の色は明るく、水やり後の土の色はやや黒ずみます。水やりのために土の乾燥具合をチェックする方法は、土に少し水を垂らして、土の色の変化を見るやり方がおすすめです。土の乾燥具合を見た目で判断するのは難しいと感じる方は、水分計を利用しましょう。水分計とは、土の水分量が一目でわかる、鉢土等に挿して使用する計測器のことです。
もちろん、湿った土を好む観葉植物もありますので、それぞれに合った水やりの仕方を下調べしてからお手入れしましょう。
配置変更
観葉植物を健やかに育てるためには、直射日光を避けながら、日当たりの良い場所に配置する必要があります。また、暑い地域で生まれた観葉植物が多いため、室内であっても、夜間や冬場に冷えやすい場所へ置くのは避けましょう。例えば、窓際や暖房の効いていない部屋などです。さらに、日中は日当たりの良い窓際、冬場や夜間はできるだけ暖かい場所など、時間帯や季節、温度変化などに合わせて観葉植物の配置を都度変更しましょう。
成長に適した温度帯やどれぐらい日光に当てる必要があるのかは、観葉植物ごとに異なります。それぞれの特徴や性質を事前に下調べして、適切な置き場所を選択してください。加えて、必要に応じて都度配置を変更しましょう。
肥料
健やかな観葉植物を育てるためには、適したタイミングに、適切な量の肥料を与える必要があります。肥料を与えるタイミングは、生育期である5~9月の間がおすすめです。与える肥料の量は、商品説明の指示に従いましょう。
肥料は、有機肥料と化成肥料に大きく分けられます。動植物性由来の有機肥料は効果が長く続きやすいですが、臭いが強いため室内使用の際には注意が必要です。一方、化成肥料は与える頻度が多いですが、即効性に優れており臭いも少ないため室内利用にも適しています。
肥料の形状にも種類があり、粒状と液状が主流です。また、一般的に液状肥料は水で薄めて使います。肥料を与える頻度は、粒状の肥料は1~2カ月に1回程度、液体状の肥料は7~10日に1回程度です。しかし、商品ごとに使用頻度や与え方には違いがあるため、使用の際には商品説明の指示に従って使いましょう。
植え替え
鉢植えの観葉植物は、以下などの理由から1~2年に1回の頻度で植え替えを行います。
- 鉢の中で根詰まりを起こすため
- 成長に適した土状態でなくなるため
- 土の養分が流れ出すため
生育期の5~9月の間に植え替えをするのがおすすめです。また、植え替えの際には新しい培養土等を準備して、土の入れ替えも行いましょう。
葉拭き
観葉植物の葉っぱをきれいに保つことは、見た目が美しいだけでなく、植物が元気に育つためにも必要なことです。 植物は葉っぱを通して二酸化炭素を吸収し、酸素を放出する呼吸を行っています。また、表面から水分を蒸散させるので、汚れがたまってしまうと呼吸がしにくくなってしまいます。ホコリだけでなく、たばこのヤニも葉っぱに汚れとしてついてし まいます。 こうしたことからも、葉っぱはいつもキレイな状態にするのがおすすめです。
葉っぱを拭く、といっても色々な方法があります。一般的な水ぶきから、ビールや牛乳を使った一見ユニークな方法まで、 葉っぱの状態を確認しながらお掃除してあげましょう。
2.観葉植物の害虫と病気の対策方法
ここでは、観葉植物に発生しやすい病気や害虫、またそれらの症状の特徴や対策方法についてご紹介します。
観葉植物に発生しやすい病気と対策方法
観葉植物に発生しやすい病気と各病気の特徴は以下です。
- 炭そ病(たんそびょう):黒い斑点が葉・茎などに出現し、進行すると葉に穴が開く
- 褐斑病(かっぱんびょう):褐色の斑点が葉に出現し、進行すると葉が枯れる
- 疫病(えきびょう):灰緑色か褐色の水がしみたような模様や斑点が葉や茎に出現し、進行すると腐ったり、枯れたりする
観葉植物が病気になった場合には、症状が見られる葉や茎を清潔なハサミなどでカットし、予防殺菌剤を散布して経過を観察しましょう。病気が再発した場合には、病気の特徴に合わせた殺菌剤を散布するのがおすすめです。
観葉植物に発生しやすい害虫と対策方法
観葉植物に発生しやすい害虫別に、各害虫トラブルの特徴をまとめました。
- ハダニ:葉裏に寄生して汁を吸い、葉の表面に白い斑点を出現させて、葉色を悪くしたり、成長不良を招いて枯らしたりする
- アブラムシ:葉や茎等から汁を吸い、植物の成長を阻害して枯らしたり、排出物がアリを寄せ付けたりする
- カイガラムシ:主に樹液を吸う白い虫で、植物の成長不良を招く
上記の害虫トラブルに見舞われた場合の対策方法は、各害虫に応じる殺虫剤の散布です。
害虫トラブルの心配はありませんが、観葉植物にコバエが発生して不快感を覚えるケースも少なくありません。コバエが発生した場合は、殺虫剤の散布や10~15分程度、鉢ごと水に沈めることで駆除できます。予防したい場合は、受け皿の水をコマ目に捨て、土の表面を石やチップ等で埋める方法がおすすめです。
3.観葉植物の育て方が悪いと起こる葉っぱのトラブル
観葉植物の育て方が悪いと、以下のような葉っぱのトラブルが起こるかもしれません。
- 黄色・茶色になる
- 白い斑点・茶色の斑点が出現する
- 枯れる
- 落ちる
葉っぱの色にトラブルが生じた場合は、植え替えをしたり、直射日光を避ける場所へ移動したり、肥料を与える回数を減らしたりしましょう。また、葉っぱに斑点があったり、枯れたりした場合は、害虫トラブルや病気が原因かもしれません。害虫を発見した場合には殺虫剤を散布し、病気の疑いがある場合には枯れた葉をカットして薬剤を散布しましょう。
葉が落ちる場合には、通気性の良い場所や日当たりの良い場所へ移動したり、植え替えをしたりすることで改善するかもしれません。
4.サイズ別のお手入れの仕方
観葉植物のサイズ別に、お手入れのポイントを表にまとめました。
観葉植物のサイズ | お手入れのポイント |
---|---|
大 | ・水分計などを使い、鉢土の内部の乾燥を確かめてから水やりをする ・霧吹きで葉水を与え、乾燥や害虫を予防する |
中 | ・鉢土が乾いたら水やりをして、葉水も与えるのがおすすめ |
小 | ・鉢土が乾いてから水やりをする ・水やりの頻度が多いため、即効性のある液体肥料の使用がおすすめ |
観葉植物の性質にもよりますが、どのサイズであっても、直射日光を避けながら日当たりの良い場所に設置するのがおすすめです。
5.まとめ
観葉植物の基本のお手入れは、水やりと置き場所変更、肥料や植え替えです。また、発生しやすい害虫や病気についても知っておくと、万一害虫トラブルや病気に見舞われた場合にも適切な対処をできるでしょう。
観葉植物のお手入れは手間や時間を取りますが、日々お手入れすることで愛着が深まります。しかし、オフィスの観葉植物のお手入れを社員の方が行うのは大変かもしれません。オフィスへの観葉植物の導入を予定している方は、お手入れをプロにまかせるのも1つの方法です。
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